外科的多汗症治療、ETS手術
1.ETS手術とは?
多汗症では唯一の根治を目指した治療。
胸部交感神経遮断手術と呼ばれ、内視鏡で行われます。
汗を異常にかく原因が、交感神経によるものなので、背中にある左右両側の交感神経繊維を切断して遮断する術式です。
手術痕は1cm程度で目立たず、時間も10分程。
即日帰れる病院もあるようなので、体への負担は少ないようですね。
2.治療効果。
交感神経を切断するので、確実に効果は見られます。
主に両腕から上の部位。手、脇、頭での汗が減少するようです。
3.副作用。
他とは違い、神経を切断してしまう不可逆的な治療なので、副作用を熟知した上での決断が重要だと考えます。
副作用として代表的なものが代償性発汗。
手や脇、頭の汗が減った代わりに背中、胸、下半身に発汗量が増えることを言います。
ただし、個人差があり気にならない人もいれば、手術を後悔するほどの代償性発汗で苦しんでいる人もいる。それがこの治療の問題点です!
他には、手がカサカサになってしまい日常生活に支障をきたす場合もあるようです。
4.まとめ
自分は全身性で、ETS手術をしてもプラス方向には向かないと思うので受けることはしませんが、
もし手掌多汗症ならば、手術したかもしれません。
手汗が治っても代償性発汗でまた汗に悩まされる。そして、完全な治療法はない。
多汗症とは、なんと不条理な病気なのでしょうか。
いつまで、患者は苦しめばいいのでしょうか?
…私見となりましたね。すいません。
調べてみると、交感神経をクリップして副作用を体感してから切除する術式もあるようです。
一生に一度のことなので、より良い選択をしていただければと思います。
読んでいただきましてありがとうございました!