多汗症治療。プロバンサインとは?
1.プロバンサイン
抗コリン性鎮痙剤で、
元々は胃・十二指腸潰瘍、胃酸過多症、胃炎、腸炎、膵炎、夜尿症または遺尿症に使われていた薬です。
それが汗腺にも作用があるため多汗症治療にも使われるようになりました。
2.交感神経、副交感神経の神経伝達物質
自律神経の交感神経、副交感神経を作用させる神経伝達物質はノルアドレナリンと、アセチルコリンがあります。
ノルアドレナリンは交感神経を亢進させ、心拍や血圧を上げます。
アセチルコリンは副交感神経を亢進させ、心拍、血圧を下げます。汗分泌。
また消化液や唾液分泌したり、胃腸管の運動も促進される。
自律神経とは交感神経と、副交感神経の相互作用により、心拍、血圧、分泌を調整していることが分かります。
汗が厄介なのは、交感神経により分泌が促進されるのに、神経伝達物質はノルアドレナリンでなく、アセチルコリンということです。
アセチルコリンは副交感神経を亢進させますので、もしアセチルコリン自体を止めてしまったら副交感神経が抑えられ交感神経は優位になってしまうでしょう。
3.作用機序
難しい話になってしまいましたが何が言いたいかといいますと、プロバンサインは抗コリン性鎮痙剤なので、上記のようにアセチルコリンを遮断して汗を止めます。
すると副交感神経の大事な作用も弱まってしまうのです。
その為、様々な副作用が出てしまうのですが汗の機序に直接アプローチするので、非常に効果の有る薬ですね。
副交感神経でなく交感神経と、汗の双方にだけ効く薬であれば副作用もなくなり多汗症に使い易くなるだろうと思いますが、都合良くはいきません。本当に汗のメカニズムは複雑ですね。
4.副作用
副交感神経、機能低下によるものが主な副作用となります。
目や喉の渇き 、排尿障害、便秘、目のかすみや疲れ、唾液分泌低下。
顔面紅潮、頭痛、めまい、眠気、嘔吐、胸焼け、動悸、腹痛。
などがあります。
顔面紅潮は汗をかかないため、熱が放出できなくて起こります。動悸などは交感神経が優位になった為と思われます。
目のかすみや、眠気などを伴いますので、運転や機械操作などは注意して下さい。
5.購入方法
通販ですと、オオサカ堂で購入できます。お値段は100錠6000円程。
夏が近いと品薄になります。
プロバンサイン通販 | 効果 | 多汗症・わきが・体臭ケア | オオサカ堂
プロバンサインは多汗症治療薬として、病院でも処方されております。
保険適用で100錠1500円程、待ち時間と診察料も加味するとどちらが良いかは自己判断になりますが、病院のものはファイザー社の日本製ですので安心です。
また、飲んではいけない病気。緑内障、前立腺肥大、甲状腺機能亢進症、潰瘍性大腸炎、クローン病。
妊娠してる方、飲み合わせもありますので、お医者さんに相談した方が良いです。
多汗症治療は主に皮膚科、心療内科になります。心療内科はカウンセリング料も加わることがありますので、プロバンサインだけ欲しいのであれば皮膚科をお勧めします。
6.まとめ
プロバンサインは今まで治療してきた中で1番効果がありました。
多汗症の方には魔法の薬。
その反面、副作用があることも分かっていただけたと思います。
効果も個人差があり、1錠で効く人もいれば2錠飲んでも効かない人もいます。
日によって効果にムラがあるのも事実です。空腹時に飲むことで改善の余地はありますが。
薬自体が元々多汗症を目的としたものではないので、標準的な飲み方では効かないかもしれません。
いろいろ試しながら自分に合った使い方を見つけましょう!
プロバンサイン歴 3年!!
自分なりの見解や飲み方を解説。
プロバンサイン実際に使った効果は? - asehitsuji’s blog
※プロバンサインは高温多湿な場所で保管しないで下さい。冷蔵庫がおすすめです。
では読んでいただきありがとうございます。